Easy Chair           

ねえ 僕はちゃんと
自分の足で 立っているのかな

ここは とても静かで
だけど とても空ろで
誰もいない 何も見えない

だから 君の声を聞かせて

いつだって 僕を導く
君の 優しくて強い声を

こみ上げる衝動
僕は 自分でそれを抑えきれるかどうか
自信がない

閉じ込めても 閉じ込めても
溢れ出してしまう想い

僕のこの手が
唇が 心が 吐息さえもが
君を探してる

果てのない静寂と
終わりのない暗鬱が
僕を苦しめる

だけど 僕は信じてる
君が その手を差し伸べて
いつか 僕を救い出してくれること

そうしたら もう2度と離れないで
どこにも行かないで
ずっと側にいて

僕の孤独や悲しみは
君でなければ 癒されないから


僕は ちゃんと覚えてる
君と交わされた約束を

他の何もかもを禁じられて
立ち上がることも
目を開けることさえできなくても

それを守ることだけに
僕のすべてを懸けよう

朝が来て
夜が更けて
そしてまた 朝が明ける

いつもと同じ 1日が始まる
君に会えない 1日が

これが 君の望んだこと?

水を求めて砂漠を彷徨う人のように
光を求めて戸惑う彼の人のように
温もりを求めて泣く幼い子供ように

僕に 君を求めさせることが?

君へと続く道が
今の僕には見えない

もっと強く 僕の手を握って
僕の進むべき方向を教えて

ふとした瞬間に迷ってしまう
君を見失ってしまう
夜が怖くて蹲る
頼りない僕に

嘆き悲しむことに意味などない

愛しい君が
僕の求める
安楽椅子なら



 

Precious Things 4000000HIT 記念駄文。
フリー配布中、ご自由にお持ち帰りください。

……お持ち帰りしてしまいました。
素敵な詩です。でも切ない詩です。
チチャ様、400万HITおめでとうございます。