第十章〜光と闇の幻想の地〜


 突然の光に目の前が真っ白になり、神無達は視界を奪われる。
 何も見えなくなったその時、頭に直接語りかけてくるような声が聞えた。

��五つの珠を集めし者達よ��
��光と闇の幻想の地で待つ��

 それは、二種類の声だった。
「貴方達は誰なんですか!?」
 だが声はもう何も答えない。

 暫くして光が収まり、徐々に視界が鮮明になっていく。
「今の、は……」
「あの感じ……光の守護精ライトーンと、闇の守護精ダークネスト?」
「可能性としては大いにあり、だな」
「だけど、光と闇の幻想の地って、ドコの事だい?」

 全員が考え込んだその時だった。
 それぞれの珠が急に光り、守護精達が姿を現す。
��珠が五つ、揃ったようですね��
「ウィンディア……ええ」
��ならば聞いたであろう。二つの声を��
「……ウォーティス……ああ、聞いた」
��あれは光と闇の守護精��
「やはりそうなのですね、ヴォルティック」
��基本的にわしらは自然そのもの。何処にでも存在しておる。この姿は珠に宿っておるからこそ、だからの��
「アーサム、そうなんですか」
��光と闇の珠は、奴らの指定した所にあるからな��
「その場所は……教えないんだろう?ファイアスティ」
 守護精達は頷く。
��あくまで主らが見つけねば意味を為さぬ��
��事態が切迫してても、珠を持つに相応しいか判断しなくちゃならねぇしな��
��そして、光と闇の試練��
��彼らは貴方方に試練を与えるでしょう……過酷な試練を��
��まぁわしらは信じとるがの。お前さん達なら大丈夫だと��
 そうして微笑んだ守護精達の期待や信頼を、神無達は感じた。

「ま、やれるだけの事はするつもりだけどな」
「その信頼、応えてみせるよ」
「珠を持つに相応しいかどうか、その目で見ていて下さい」
「試練だろーが何だろーが、乗り越えて見せるわよ」
「僕達は一人ではありません。仲間と、貴方達守護精が、共にいてくれるんですから」
 全員のその決意を感じ取り、守護精達は言う。
��お前さん達、その気持ちを忘れるでないぞ��
��貴女方なら、試練を乗り越えられるハズです��
��主らは、我らの希望��
��試練に失敗したら承知しねぇぞ?��
��主らの幸運を祈ろう��
 そうして、守護精達は姿を消した。

「檄……飛ばされちゃいましたね」
「それだけ期待されてるんでしょ?私達」
「信頼には応えましょう。例え、困難な道であっても」
「じゃあ取り敢えず、“光と闇の幻想の地”っていうのを解かなくてはね」
「試練の前にその場所に行けなきゃ、話にならないしな」

 そうして五人は改めて考える。
 “光と闇の幻想の地”
 その意味を。

「幻想……幻って事?」
「幻の地なんて知らねーぞ」
「どちらかというと、光と闇が幻想を見せる地なのでは?」
「その意見には賛成だね」
「私もそう思います。……それより、一度街へ戻りませんか?」
 確かに、いつまでも鍾乳洞の中で考えるよりはいいだろう。